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2018.05.25

5月24日 10年ビジョン実行委員会の開催

10年ビジョン実行委員会(結城旬委員長)は、5月24日(木)に、国際ホテル松山において、本年度第1回委員会を開催した。
メンバーが参加したいと思う様な委員会にと、講義形式で開催することとし、2か月に一度第4木曜日の定期開催も決めた。初回は、渋沢栄一氏を祖父の祖父に持つ、コモンズ投信(株)会長の渋澤健氏を東京からお招きし、熱心な委員会となった。

 演題 未来を信じる力 渋沢栄一の「論語と算盤」の実践
 講師 コモンズ投信(株)会長、シブサワ・アンド・カンパニー(株)代表取締役
      渋澤  健 氏

【ご講演要旨】
・人間の特長
人間は他の動物とは異なり、想像力を持っている。大谷選手を育てた栗山監督に、「見えない未来を信じろ」という言葉がある。

・資本主義の原点:滴から大河へ
渋沢栄一は「銀行」というベンチャーを立ち上げた。その株主募集布告には、民間力を高めるために必要な共感、共助、共創という考えが見て取れる。
シェアホルダー(株主)資本主義と相対する概念の「倫理的資本主義」で渋沢栄一を海外で紹介すると、先進国だけでなく、発展途上国でも受け入れられてきた。

・「と」の力 サステナビリティ インクルージョン
「論語と算盤」に「合理的の経営」という言葉がある。経営者1人が大富豪になっても社会の多数が貧困に陥るようでは、その幸福は継続されないという考えで、まさにサステナビリティ、インクルージョンに通じるもの。
そのために大事な力は「と」の力。論語「と」算盤のように、どちらかではなく、両方という点が大切。経営トップの役目は判断ではなく、決断。「と」の力を活用して新しい価値を創造していかねばならない。「と」の力はまさに最近ではSDGs。

・「枠」のウチとソト
ウチ「と」ソトの両方を知り、枠のソトからウチを見る必要がある。最近では、ダイバーシティ、CSR、社外取締役も会社の「枠」のソトからの視点が必要との考えに基づく概念。